ビールのマメ知識

瓶内醗酵の澱(おり)について

澱(おり)ってなに?

瓶詰め時に酵母を最添加して造られたビールの中で、酵母は瓶内の麦汁の糖を分解してアルコールと炭酸ガスを作ります。
活動を終えた酵母は栄養素を蓄えたまま瓶底に沈殿します。
これを澱(おり)と言います。

この澱(おり)は飲んでも大丈夫なの?

この酵母の沈殿物を不純物と思われる方も少なくありませんが、飲まれても害はありません。
むしろビタミンの宝庫として好んで飲まれる方もおります。
気になる方は瓶やグラスの底に沈めて上澄みをお飲みください。

澱(おり)の色や形はどういうものがあるの?

澱(おり)の色はさまざまで、白っぽいグレー、茶、黒などがあります。
形も瓶底に白っぽく雪のように積もった物や、ビール全体に広がった物、黒っぽい石のように固まった物などで、驚かれる方もいらっしゃいますが、この酵母こそビールをより味わい深くしてくれるのです。

結 論

日本のビールのような下面醗酵製法で、瓶詰め時に醗酵が停止しているビールと違い、エールのような瓶内醗酵が行われるビールには澱(おり)が存在することが多くありますが、澱(おり)は体に決して悪くなく、むしろ健康面で良いこともあるということです。