ビールを美味しく飲むには、どの位の温度が適温でしょうか?
キンキンに冷えたビールが好き、という方も少なくないと思いますが、凍りつくような温度ではビール本来の味が分からなくなってしまいます。 発泡酒のようなどちらかというと雑味が多い飲料はそれでも良いのですが、ドイツ・ベルギー・イギリスビールは、本場では常温で飲まれることが多いようです。
しかし、平均気温や湿度が低いドイツ・ベルギーと日本とでは状況は少し変わってきます。 好みにもよりますが、6~10℃位が適温となります。
【冷えすぎたビールの欠点】
- 苦みや旨みなどが感じにくくなる
- 泡立ちが悪く見た目も美味しそうではなくなる
美味しくなるビールの注ぎ方
絶対的な条件としてきれいなグラスを使用してください。ビールの泡立ちや、味にも影響します。
- 注がれるグラスを手に持たず、テーブルに置いたままで注ぎます。グラスを傾けない方が、泡立ちが良くなります。
- 泡は全体の20~30%位を目安に注ぐのが、見た目にも味としても美味しくなります。
- 最初は勢いよくグラスに注ぎ、泡が適度に立ったら、ビールを注ぐのを一度やめます。泡立ちがある程度落ち着いたら、グラスの縁に沿ってあまり泡立たないように注ぎ入れていきます。最初の泡を持ち上げられていくイメージで注いでください。
- 日本人の習慣にある、注ぎ足しは絶対しないでください。一度グラスに注がれたビールは大気と触れて、瓶内のビールとは違ったものになっています。必ずグラスを空にしてから注いでください。
グラスにも気を使ってください
ビールを美味しく飲むためにはグラスにも気を使ってください。
【グラスを選ぶポイント】
- 底が丸くて、縦長のグラス
- 5口程度で飲みきれるほどの大きさ
- ウィスキーグラス、変形グラスは避ける
- あまり重たすぎないもの
とされます。
底が平らですと注いだ時に衝撃が多くグラス内でビールが踊ってしまうので、底が丸い方がビールの落ちつきがよいとされます。
また、ゴブレットは日本のビールには向きませんが、ドイツ・ベルギービールはホップをふんだんに使用しているため香りを楽しむビールとなります。
ゴブレットは香りを逃がさない特徴がありますので、ぜひお試しください。
【グラスの種類】
- 長型ゴブレット オススメ度:★★★★★
炭酸ガスが適度に抜けるように作られている、バランスが絶妙。 きめ細かい泡を作るのには最適なグラスです。 - タンブラー オススメ度:★★★★★
泡持ちがよい理想的な形です。 底が丸みを帯びているので、注いだときの衝撃が少ないです。 - タンブラー オススメ度:★★★★★
何の変哲もない形ですが、実はビールを飲むグラスとしてはかなり得点が高いです。注ぎやすさ、飲みやすさ、ガスの抜けやすさと、どれを取ってもスコアが高いバランスの良いグラスです。 - ピルスナー オススメ度:★★★★☆
口が広がっていてガスが抜けやすくあまりオススメできませんが、ドイツ・ベルギービールのようにホップをふんだんに使用して造られた、香りを楽しむビールにはこのタイプも向いています。 - 短型コブレット オススメ度:★★★★★
ドイツ・ベルギービールなど泡もちが良く、香り高いビールを飲むのには適しています。日本のビールは喉ごしの爽快さで飲むタイプなので、ゴブレットはお薦めできません。 - ながぐつ型グラス オススメ度:★☆☆☆☆
一時ドラマなどでも登場しトレンディなイメージでしたが、飲みにくい、注ぎにくいと飲むグラスとしては向いていません。 観賞用としての用途には良いでしょう。 - 蓋付陶製ジョッキ オススメ度:★★★☆☆
背が高いので、注ぎにくいのが難点で、また重いので飲みにくいです。でも蓋付なので香り逃がさない点で愛好家も多くいます。パーティーなどでは、場の雰囲気を盛り上げるアイテムとなるでしょう。 - 陶製マグカップ オススメ度:★★★★☆
泡立ちを確認しずらいのが難点ですが、注いだ時の衝撃が少なく総合的にはバランスがよく、きめ細かい泡立ちを楽しめます。