ビールのマメ知識

世界のビールの分類

Abby(アビィ)
修道院で造られているビールと同じ製法で造られたビールです。
主にベルギーで造られることが多いです。(トラピストビールではありません)
Ale(エール)
英語で上面醗酵で醸造されたビールのことで、独特のフルーティーな味を与えています。
エールには幅広いバラエティーな色、味覚、度数があります。しかし、アメリカの一部の州では法律でアルコール分5%以上のビールをエールに分類しています。

Alitbier(アルトビア)
ドイツ語で上面醗酵されたビールのことです。
典型的な例ではデュッセルドルフに銅色で大麦モルトだけで醸造し単細胞イーストで醗酵、そして低温貯蔵されたアルコール分4.5~4.7%のアルトビアがあります。

American(アメリカン)
アメリカで造られるコーンや米などを副材料にしたビールです。
喉ごしは軽めで、炭酸ガスは多めです。
Barley Wine(バーレーワイン)
英語で、特にアルコール度数の強いエールのことです。(ワインに近い度数)
普通は6%近くのビールを指します。銅色、茶色がかった黄色又はダークブラウンなどの色がある。
Berliner Weisse(ベルリナーヴァイス)
ベルリンの古典的な白く濁ったビールで上面醗酵の小麦乳酸醗酵による酸味があり、炭酸ガスを多く含んだアルコール分が低い(3%)ビールです。

Bitter(ビター)
英語でホップの効いた大多数の生ビールのことを言います。
名前のビターとはホップの苦味の意味。飲んだ後、酸味があり色は深い銅色。普通、アルコール度数は3.75~ 4%で、ベストビターやスペシャルビターの場合4~4.75%、エキストラスペシャルは5.5%となります。
Bock(ボック)
ドイツ語でストロングビールのことです。
下面醗酵で大麦より醸造される。ドイツではアルコール分が6.25%以上で色は金色、茶色がかった黄色、またはダークブラウンです。
しかしドイツ以外ではボックビールはダークで、アルコール度数も色々ある。通常は秋から春の間に飲まれるが、国によって異なります。
Brouwn Ale(ブラウンエール)
英国南部ではダークブラウンのエールを言います。
口当りが甘く、アルコール度数は低い(3~3.5%)ビールです。
東北部では赤色がかった茶色のエールで、アルコール度数は4.4~5%。少し酸味があり、茶色のフランダースビールもブラウンエールですが、ブラウンエールという名は使用していません。
Cream Ale(クリームエール)
アメリカでのペールで、マイルドな軽い口当りのエール。
ラガービールというブレンドで造られているものがほとんどですが、アルコール度数は大体4.5%です。
Dortmunder(ドルトムンダー)
ドイツのドルトムント地方で発展した淡色ビールです。苦味は比較的弱いが発酵度が高く日持ちがよいため、今日の輸出ビールの先駆をなしました。
エキスポート(Export)と呼ばれるビールはこのタイプです。アルコール分は5.0~5.5%の下面発酵ビール。

Dppelbock(ドッベルボック)
ダブルボックの意味。
ドイツの強い下面醗酵ビールで、茶色がかった黄色か、ダークブラウンのビールです。アルコール度数は7.5%、またはそれ以上です。南部の方では3月~4月によく飲まれています。

Dark Beer(ダークビール)
広い意味でミュンヘンタイプのダークラガーを指します。
Dunkel(ドゥンケル)
ドイツではペールはドルトムント・スタイルの下面醗酵ビールで、ピルスナーより濃度が高く、甘味の多いビールですが、ミュンヘン・ペールビールよりは甘くありません。
アルコール度数は5.25~5.5%です。

Hefe(ヘーフェ)
ドイツ語でイースト(酵母)の意味です。
中に酵母が残存しているビールで、酵母が瓶底に沈殿しているものをさすことが多いです。

India Pale Ale(インディアペールエール)
イギリスがインドを統合していた頃に現地で飲まれていたエールです。
アルコール分が高く、ホップの良く効いたエールです。現在ではスーパープレミアムペールエールの意味となります。
IPA(インディアペールエール)を詳しく>>

Kolsch(ケルッシュ)
上面醗酵ビールで、ケルンという場所で造られています。 ケルンは 世界の銘水の1つでもあります。清らかな水から造られる淡色のビールです。

Kreiek(クリーク)
ランビックビールにチェリーを加えたビールです。
アルコール分は5.5~6%となります。

Lager(ラガー)
下面醗酵で醸造されている全てのビールはラガーと言えます。
イギリスでは通常、金色ですが、ヨーロッパではダークな色もあります。
ドイツとオランダでは時に醸造所のベーシックなビールに対する呼び名でもあります。

Lambic(ランビック)
ランビック=グーズと同じ意味です。
ベルギーの首都ブリュッセルの近郊でしか造ることの出来ない自然醗酵ビールです。
木樽の中で2年近く醗酵熟成させます。少し酸味が強いのが特徴です。

Malt Liquor(モルトリカー)
本来の意味でのリカーではなく、通常アメリカの醸造所では、一番アルコール度数の高いビールを指します。またホップの使用が少ないのが特徴です。
モルトリカーとは、米国語で度数の強い(5~7.5%)ペールラガーの意味です。
頻繁にやすく醸造されている。しかしながら一部の州ではモルトリカーを輸入の度数の高いラガービールに分類しています。
Marzen(メルツェン)
ウィーン麦芽を醸造した赤みがかった褐色のビールです。
3月(Marzメルツ)に仕込まれることに由来してます。ミュンヘンのオクトーバー・フェストに飲まれるビールを指すことからフェスト・ビアとも呼ばれます。

Old Ale(オールドエール)
オーストラリアでのダークエールを指します。
しかし、イギリスでは程よい強さのダークエール(例えばオールドペキュルア)を指します。アルコール度数は6%弱ですが、全てオールドの付くエールはこのスタイルです。
Pale Ale(ペールエール)
ダークブラウンに対する銅色の意味です。
イギリスの醸造者の一部では、特に瓶詰のプレミアムビターをペールエールと言うことがあります。
Pilsner/Pilsner/Pils(ビルスナー)
全般的に金色、ドライ、下面醗酵にて醸造されたビールがピルスナーに分類されます。日本のビールは殆どピルスナーと言えます。
しかしながら本来はスーパープレミアムのビールだけに与えられる名前です。
名前の由来はチェコのボヘミア地方にあるピルセンという町である。
典型的なピルスナーは5%で、特徴としてホッピーな香りとドライな後味である。
ピルスナーを詳しく>>

Porter(ポーター)
ロンドンスタイルのビールで、一時は消滅しましたが最近またリバイバルしました。
スタウトに比べるとライトで、最も原型に近いポーターは多分アメリカ、シェラ・ネバダ地方のマイクロブリュワリーが醸造しています。アルコール度数は5%。
しかし一部の国ではポーターという名前は、ロースティーな味で下面醗酵されたストロングビールに名付けています。

Radler(ラドラー)
ビールに、等量のレモネードやサイダーなどを加えたアルコール飲料です。
元来は自転車乗りの意で、サイクリング客に愛好されたことからついた名ともいう。
バイエルンでは、HellesかDunkelsを使うのが一般的かと思います。北ドイツではPilsを使うのが主流のようで、Alsterwasser(アルスターヴァッサー)と呼ばれます。

Scotch Ale(スコッチエール)
スコットランドのエールは、一般的にモルトが強調されています。
現地では、1つのブリュワリーの製品がそのモルトの強さや比重の違いから、ライト、ヘビー、エキスポート、そしてストロングに分類されます。
アルコール度数は7~10%です。また、大変強くダークモルトと強調されるエールを指すこともあります。

Stout(スタウト)
ローストされたモルトによって醸造された上面醗酵の、ほとんど黒に近いダークビールです。
-スイート・スタウト-
マケソン社によって醸造さえているスタイルでアルコール度数は3.75%ですが、アメリカでは5%以上の物もあります。
-ドライ・スタウト-
アイルランドスタイルのスタウトでギネス社によって醸造されています。
国内ではアルコール度数は4%、北アメリカではもう少し高く、熱帯地方の国々では8%ほどになります。

-インペリアル・スタウト-
元々、帝政ロシアで体を暖めるために飲まれていたスタウトで、アルコール度数は7~10%です。

Schwarz(シュヴァルツ)
黒ビールで、デュンケルより色はさらに濃く、ミュンヘンが発祥です。シュヴァルツはドイツ語で“黒”を指します。

Trappist(トラピスト)
僧侶によって造られているビールで、ベルギーに5ヶ所、オランダに1ヶ所あります。
法律で、彼等の醸造したビールだけにトラピストの名前が与えられています。
ほとんどのトラピストビールは、アルコール度数が高く(6~9%)、上面醗酵で色はブロンズから濃茶。バリエーションとしてダブルやトリプルもあります。

Vienna(ヴィエンナ)
元々ウィーンで醸造されたダークラガービールです。
Weisse/Weisbier/Weiszenbier(ヴァイス/ヴァイスビア/ヴァイツェンビア)
ドイツ語で白ビールを指します。
小麦から醸造された淡色のビールです。
北の地方ではベルリナーヴァイスが有名。南の地方ではアルコール度数5%のヴァイスビールをヴァイツェンビアと呼んでいる。
ヴァイツェンビアにはダーク(ドゥンケル・ヴァイツェンビア)もあります。
Wheat ale(ウィートエール)
「ウィート」とは英語で「小麦」のことを言い、ウィートエールは「小麦を使ったエールビール」のことを指します。
ウィートエールには原材料として大麦麦芽も使われますが、その他に生の小麦や小麦麦芽を大量に使用します。
代表的なスタイルで、ベルギースタイル、北ドイツスタイル、バヴァリアスタイル、アメリカンスタイルの4つのスタイルがあります。
White(ホワイト)
ヨーロッパでは小麦を主原料として造られたものを指します。
特にヨーロッパのドイツやベルギーで数多くの商品があります。