黒ビール特集
黒ビールとは
黒ビールってどんなビール?
見た目が黒色で、普通のビールと比べて大きく見た目が異なる黒ビール。
その特徴はコクと風味の強さです。焙煎された麦芽を使用しますので、香ばしく豊かな風味と濃い味が大きな特徴です。
また炭酸が少なめの製品が多く、清涼感を楽しむのではなく、まろやかな風味と香りをゆっくりと楽しむことができます。
淡色麦芽のみで作る一般のビールとは異なり、黒ビールは淡色麦芽と濃色麦芽を使用します。
麦から麦芽を作る際に高温で焙煎することで濃色麦芽となり、この濃色麦芽の色によって黒ビールの黒い色が作られます。この焙煎温度が高くなるほど濃い色の黒ビールとなります。
黒ビールはどんな種類がある?
黒ビールは大きく分けて下面醗酵によって作られる「シュバルツ」と、上面発酵によって作られる「ポーター」「スタウト」の分かれます。
シュバルツ
シュバルツはドイツ語で「黒」を意味し、高温焙煎の麦芽を使用することで、真っ黒な色のビーー瑠が特徴です。
一般的なビール製法の下面醗酵で作られますので、製法はラガーとなります。苦味やコクを感じながら、爽快な喉ごしで飲みやすいタイプとなります。
当店では、ドイツのケストリッツァー・シュバルツビア、オーストリアのツィラタール・シュヴァルツ、スペインのアンバーネグラ、マオウネグラがシュバルツとなります。
スタウト
発祥がアイルランドで焙煎した大麦を使用し、上面発酵製法で作られるエールビールです。
濃厚な味わいと風味、強い苦味が大きな特徴で、香ばしくコーヒーやドライフルーツのような香りがします。
当店では、ドイツのインゼル カップ、バルティック スタウトがスタウトとなります。
ポーター
発祥がイギリスのエールビールで、スタウトの原型となった黒ビールです。
上面発酵製法で作られ、アルコール度数が比較的低く飲みやすく、また芳醇なコクと深い味わいが大きな特徴です。
当店では、イギリスのプロファニティ・スタウト、スウェーデンのカーネギー ポーターがポーターとなります。
日本国内では、黒ビールと名乗れるビールに明確な醸造方法が定められているわけではなく、ビール酒造組合が制定した「濃色の麦芽を原料の一部に用いた色の濃いビール」と定義しているだけです。つまり色が濃くて黒ければ黒ビールと名乗って良いわけです。
黒ビールをより美味しく飲むには?
キンキンに冷やして飲む普通のビールと違い、黒ビールは7〜8℃くらいに冷やしたものをグラスに注ぎます。
グラスは少し小さめのものを選び、一度にガッと飲むのではなく、少しずつ楽しむことで、炭酸が弱めの黒ビールの深いコクと香ばしい香りをより楽しむことができます。